命名規則の変換の使い方|camelCase・snake_caseを一括で書き分ける
公開日:2026年10月3日 更新日:2026年9月15日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:命名規則の変換(camelCase等)
同じ名前でも、JavaScript の変数なら userProfileId、Python なら user_profile_id、定数なら USER_PROFILE_ID、URL のスラッグなら user-profile-id と書き分けます。この「区切り方と大文字化のルール」が命名規則(ネーミングコンベンション)です。本ツールは入力を一度『単語の並び』に分解し、そこから11種類の記法へ機械的に組み立て直すことで、記法違いをまとめて確認・コピーできるようにしたものです。すべて端末内で処理し、入力がサーバーへ送信されることはありません。
なぜ命名規則を書き分けるのか
プログラミングでは変数・関数・クラス・定数・ファイル名などに、複数の単語をつなげた名前を付けます。しかし「どこで区切り、どこを大文字にするか」は言語や場所ごとに慣習が違います。慣習から外れた名前はレビューで指摘されたり、フレームワークの自動変換(DB列名→プロパティなど)とかみ合わなかったりします。逆に言えば、記法さえ揃っていれば読み手はその名前が変数なのか定数なのかを一目で見分けられます。手作業で書き換えると打ち間違いが起きやすいので、機械的に一括変換するのが安全です。
単語分割の仕組み
変換の要は「入力をどう単語へ切り分けるか」です。本ツールは2段階で分解します。まず明示的な区切り文字、つまりスペース・アンダースコア(_)・ハイフン(-)・ドット(.)・スラッシュ(/)で切ります。次に、区切り記号が無くても意味の切れ目を推測するため『キャメル境界』で分割します。
- 小文字→大文字の変わり目:getUser は get / User に分かれます。
- 連続大文字+後続小文字:APIResponse は API / Response のように、略語のかたまりと次の語を分けます。
- 文字と数字の境目:code200 は code / 200 に分かれます。
分解した各単語は小文字に揃えてから、記法ごとに先頭大文字化や区切り文字の付与を行います。たとえば getHTTPResponse2 は get / http / response / 2 の4語に分かれます。入力欄の下には分解結果が表示されるので、切れ目が意図どおりかを先に確認できます。
11種類の記法と用途
本ツールが同時に出力する記法と、代表的な使いどころは次のとおりです。
- camelCase:先頭だけ小文字、以降は各語の頭を大文字。JavaScript・Java の変数名・関数名。
- PascalCase(UpperCamelCase):先頭も大文字。クラス名・型名・コンポーネント名。
- snake_case:小文字をアンダースコアでつなぐ。Python・Ruby の変数やDBの列名。
- SCREAMING_SNAKE_CASE:全部大文字+アンダースコア。定数・環境変数(MAX_RETRY_COUNT など)。
- kebab-case:小文字をハイフンでつなぐ。URL のスラッグ・CSS クラス・ファイル名。
- dot.case / path/case:設定キーの名前空間や、ルーティングのパス。
- Train-Case・Title Case・Sentence case:HTTP ヘッダ風の表記や見出し・文章向け。
実際の変換例
入力例「user_profile ID」で確かめてみます。まずアンダースコアとスペースで区切られ、末尾の「ID」は大文字が続くだけなので1語として扱われ、すべて小文字化して user / profile / id の3語になります。ここから各記法は次のように組み立てられます。
- camelCase → userProfileId
- PascalCase → UserProfileId
- snake_case → user_profile_id
- SCREAMING_SNAKE_CASE → USER_PROFILE_ID
- kebab-case → user-profile-id
- dot.case → user.profile.id / path/case → user/profile/id
複数の名前をまとめて直したいときは、改行区切りで複数行を入力します。各記法も1行ずつ対応して出力されるので、列名や定数名のリストを別記法へ一括変換できます。
言語ごとの慣習
どの記法を選ぶかは言語や役割で決まります。JavaScript・Java・Kotlin では変数・関数を camelCase、クラス・型を PascalCase にします。Python は変数・関数を snake_case、クラスを PascalCase とするのが標準(PEP 8)で、Ruby も似た方針です。定数はどの言語でも SCREAMING_SNAKE_CASE が広く使われます。CSS のクラス名や HTML のカスタム属性、URL のスラッグ、静的ファイル名は kebab-case が定番です。多くの言語では識別子にハイフンを使えないため、kebab-case は「変数名そのもの」ではなく見た目やファイル向けだと覚えておくと迷いません。あくまで慣習なので、既存コードの流儀があればそちらに合わせるのが優先です。
よくある失敗と注意点
もっとも多いのが頭字語(略語)の扱いです。単語へ分解するときに一度すべて小文字化するため、APIResponse は api / response となり、camelCase では apiResponse、PascalCase では ApiResponse になります。HTML・API・ID を大文字のまま残したい場合は、変換結果を手動で調整してください。数字の境目にも注意が必要です。文字と数字の間には必ず切れ目が入るため、code200 は code / 200 と分かれ、camelCase では code200 のように数字が語として続きます。また日本語(かな・漢字)は大文字・小文字の概念が無いため、区切り以外はそのまま単語として保持されます。英数字を主対象としたツールなので、日本語をローマ字にしたい場合は別途ローマ字変換を挟んでから利用してください。