シルギア

方位変換のしくみ|16方位の名前・角度換算と真北・磁北の違い

公開日:2026年9月1日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:方位変換(16方位)

方位は、北を基準にして「その向きが北から時計回りに何度回った先か」という角度(方位角)で表せます。本ツールもこの考え方に沿っていて、北を0°、東を90°、南を180°、西を270°とします。360°まで一周すると、また北(0°)に戻ります。角度と方位名はこうして一対一で結びつくので、地図アプリが示す「方位角120°」のような数値も、身近な方位名に言い換えられますし、逆に方位名から中心の角度を引くこともできます。

方位角の基準は「北から時計回り」

入力できる角度は0°〜360°ですが、360°以上や負の値も自動で0°以上360°未満に丸めてから判定します。たとえば370°は10°として北、−30°は330°として北北西として扱われます。時計回りに測るという点が要で、数学で使う「東を0°として反時計回り」の角度とは向きも起点も違うことに注意してください。地図・コンパス・天気予報の風向は、いずれもこの北基準・時計回りの方位角で書かれています。

16方位の名前と並び方

16方位は、円360°を16等分したものです。基本の4方位(北N・東E・南S・西W)と、その中間の4方位(北東NE・南東SE・南西SW・北西NW)で8方位ができ、さらにその間を埋める8つの中間方位(北北東NNE・東北東ENE…)を加えて16になります。

indexの0=北から時計回りに、北・北北東・北東・東北東・東・東南東・南東・南南東・南・南南西・南西・西南西・西・西北西・北西・北北西と並びます。英字表記は近い基本方位を先に読むルールで、北と北東の間は「北北東(NNE)」、東と北東の間は「東北東(ENE)」です。順序を丸暗記しなくても、このルールを知っていれば名前を復元できます。

角度から方位を求める式と検算

角度から16方位を求める式はシンプルです。index = round(角度 ÷ 22.5) を16で割った余り。1区分が22.5°(360÷16)なので、22.5で割って四捨五入すれば最も近い区分の番号が出ます。番号0が北、1が北北東…と対応します。

具体例で確かめます。45°は45÷22.5=2.0、四捨五入して2で、index 2=北東(NE)200°は200÷22.5=8.89、四捨五入して9で、index 9=南南西(SSW)350°は350÷22.5=15.56、四捨五入すると16になり、16で割った余りは0なので北(N)に戻ります。8方位も同時に表示され、こちらはround(角度 ÷ 45)を8で割った余りで求めます。200°ならround(200÷45)=round(4.44)=4で南、というようにひとまわり大まかな区分になります。

各方位が受け持つ範囲と境界の丸め

各方位は、中心角度(index×22.5°)を中心に前後±11.25°の範囲を受け持ちます。区分の幅22.5°を、ちょうど半分ずつ左右に振り分けた形です。たとえば北東(NE)の中心は45°で、受け持つ範囲は33.75°〜56.25°。南南西(SSW)の中心は202.5°で191.25°〜213.75°です。先ほどの200°がこの範囲に収まっているので南南西になる、と裏づけられます。

北(N)だけは0°をまたぐため、348.75°〜360°と0°〜11.25°の2つに分かれて表示されます。境界ちょうどの角度は四捨五入の丸め方で決まり、roundは0.5を大きい側へ丸めるので、11.25°は北ではなく北北東側に入ります。ただし境界の値は隣の方位に切り替わる点なので、実用上はどちらの向きにもごく近いと考えて差し支えありません。方位→角度モードでは、方位名を選ぶとこの中心角度と範囲がそのまま表示され、コンパスや地図の目盛りと突き合わせて確認できます。

8方位・16方位・32方位の使い分け

どれくらい細かく方位を示すかは、目的で選びます。8方位は1区分45°と広く、「北風」「南西の風」のようにざっくり伝えたいときに向きます。16方位は1区分22.5°で、天気予報の風向やテレビ・無線アンテナの向き決めなど、もう少し正確さがほしい場面の定番です。本ツールは角度を入れると両方を同時に出すので、相手や用途に応じて使い分けられます。

さらに細かい32方位(北微東など)は1区分11.25°で、主に船舶で使われてきた区分です。日常の用途では16方位で十分なため、本ツールは16方位までの対応としています。それ以上の精度が必要な場面では、方位名に丸めず角度(度数)そのままで扱うほうが確実です。ソーラーパネルやアンテナの微調整のように1〜2度の差が効くケースがこれにあたります。

真北と磁北の違い(磁気偏角)に注意

方位を扱ううえで見落としやすいのが、真北(しんぽく)と磁北(じほく)の違いです。地図やGPSが示す北は地球の自転軸に基づく真北ですが、磁石のコンパスが指す北は地磁気に基づく磁北で、両者は同じ向きではありません。このずれの角度を磁気偏角と呼びます。日本ではおおむね西へ数度〜10度ほど(地域や年代で変わり、目安として北日本ほど大きい傾向)ずれているとされます。

そのため、地図から読んだ方位角をそのまま磁石のコンパスに当てると、その偏角の分だけ実際の向きがずれます。登山やオリエンテーリング、アンテナ調整など正確さが要る場面では、使っている基準が真北か磁北かを確認し、必要なら偏角を補正してください。本ツールは角度と方位名の対応だけを扱い、偏角の補正は含みません。正確な偏角の値は、国土地理院など公的機関が公開する最新データを優先して確認するのが安全です。

「方位変換(16方位)」を使ってみる →

ほかの記事

標高で変わる沸点|気圧と沸騰の仕組みと高地調理のコツ 風速の単位換算とビューフォート風力階級|m/s・km/h・ノットの目安 仕事率と馬力の換算|なぜ1馬力は約735Wか、PS・HP・kWの読み方 SI接頭辞の変換の使い方|キロ・メガ・ミリを10のべき乗で相互換算する デシベル(dB)の読み方|対数スケール・生活音の目安・防音の考え方までまとめて解説 力の単位変換の使い方|N・kgf・lbf・dynを一括で相互換算する

記事一覧をすべて見る →