サイコロの確率とnDm記法の使い方|2d6は7が最頻・範囲抽選まで解説
公開日:2026年8月4日 更新日:2026年8月30日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:サイコロ・抽選ロール
手元にサイコロが無い、席順や当番をその場でランダムに決めたい——そんなときにブラウザだけで数を振れるのがサイコロ・抽選ロールです。個数と面数を指定して振る「サイコロモード」と、範囲からランダムに数を選ぶ「範囲抽選モード」の2つを備え、処理はすべてお使いのブラウザ内で完結します。入力やロール結果が外部に送信されることはありません。この記事では使い方を並べるだけでなく、サイコロの確率・ダイス記法・抽選の当たりやすさといった「背景の数字」まで踏み込んで解説します。
このツールでできること
- サイコロを振る:個数と面数(4・6・8・10・12・20面のボタン、または任意の面数)を指定して振り、各出目と合計を表示します。
- nDm記法での入力:『3d6』『2d10+3』のようなRPGでおなじみの記法に対応。記法欄に入れるとそちらが優先されます。
- 修正値:出目の合計に足す固定値(+Nや−N)を指定でき、判定のボーナスに使えます。
- 範囲抽選:最小〜最大から指定した個数を選びます。重複なしならくじ引きのように同じ数は二度出ません。
サイコロの確率を正しく理解する
ふつうの6面サイコロは、1〜6のどの目も等しく6分の1(約16.7%)の確率で出ます。1個の出目の平均(期待値)は (1+2+3+4+5+6)÷6=3.5です。これがすべての基本で、面数mのサイコロ1個の期待値は (m+1)÷2 で求まります。20面なら (20+1)÷2=10.5 です。
面白いのはサイコロを2個以上振ったときです。2個の6面サイコロ(2d6)の出目の組み合わせは 6×6=36通り。和が7になる組は (1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1) の6通りで、確率は 6÷36=6分の1(約16.7%)。これが2d6で最も出やすい和で、逆に和2や和12は1通りずつ(各36分の1)しかありません。分布は7を頂点にした山なりになり、期待値は 3.5×2=7です。
3個振る3d6なら和は3〜18に広がり、期待値は 3.5×3=10.5。最も出やすいのは和10と和11で、それぞれ216通り中27通り=8分の1(12.5%)です。個数を増やすほど和は中央に集まりやすくなる、と覚えておくと出目の見当が付きます。
ダイス記法(NdM+K)の読み方
『3d6』のような表記はテーブルトークRPGの共通言語です。Nが個数、dの後のMが面数、末尾の+K(または−K)が合計に足す修正値を表します。合計の期待値は N×(M+1)÷2+K でおおよそ見積もれます。
- 3d6:6面を3個。和は3〜18、期待値は 3×3.5=10.5。
- 2d10+3:10面を2個振り3を足す。期待値は 2×5.5+3=14。
- 3d6+2:期待値は 10.5+2=12.5。
- 1d100:100面を1個。1〜100が各1%で出ます。
本ツールの記法欄に入力すると、上の個数・面数・修正値の設定より優先して読み取られます。『d6』のように個数を省くと1個として扱います。慣れれば数値を1つずつ設定するより速くロールでき、『4d6-1』のようなマイナス修正も使えます。
範囲抽選と「当たる確率」
範囲抽選モードは最小値〜最大値(両端を含む)から指定した個数を選びます。1個だけ選ぶなら範囲内のどの数も等確率で、1〜49なら 49分の1(約2.0%)、名簿の1〜30番なら30分の1です。
重複なしで複数選ぶと、宝くじのロト系と同じ「組み合わせ」になります。選び方の総数は組合せの式 C(範囲の数の個数, 選ぶ個数) で数えられ、特定の1組が出る確率はその逆数です。プリセットの数字を確かめると次のようになります。
- ロト6(1〜43から6個):C(43,6)=6,096,454通り。ある1組が的中する確率は約610万分の1です。
- ロト7(1〜37から7個):C(37,7)=10,295,472通り。
- ミニロト(1〜31から5個):C(31,5)=169,911通り。
重複なしでは、選べる個数が範囲内の数の個数(最大−最小+1)を超えられません。1〜6から7個は選べない、というわけです。重複ありにすると同じ数が何度でも出る、毎回まっさらな抽選になります。
TRPG・ボードゲーム・くじ引きでの使い方
- 上部のタブでモードを選びます。
- サイコロなら個数・面数・修正値を設定するか、記法欄に『3d6+2』のように入力します。
- 範囲抽選なら最小・最大・個数と、重複あり/なしを設定します。
- 「振る」「抽選する」で結果を表示。「もう一度振る」で同じ設定のまま振り直せ、「結果をコピー」で控えられます。
具体的には、ダイスが足りないボードゲームで2d6や1d20を代用する、当番や発表順を「1〜人数」の重複なし抽選で決める、席替えを名簿番号のシャッフルで行う、大きな番号からの抽選に100面(1d100)を使う、といった場面で役立ちます。順番決めや席替えでは必ず重複なしを選ぶと、同じ人が二度当たることを防げます。直近数件のロールは画面下の履歴に残り、振り比べの確認に使えます(ページを再読み込みすると消えます)。
乱数の公平性と、正式な抽選に使えない理由
本ツールの乱数はブラウザのMath.random による擬似乱数です。1〜面数のどの目も理論上は等確率で出るように作られており、ゲームや順番決め、身内のくじ引きには十分な公平さがあります。上で示した確率も、この等確率を前提にした値です。
ただし擬似乱数は計算式で「乱数らしい数列」を作るもので、真の乱数ではありません。次に出る値の予測を排除する暗号学的な安全性は保証されず、当選者決定などお金や公平性が厳密に問われる正式な抽選には適しません。そうした用途では、立会人のもとでの物理抽選や、監査された専用の抽選システムを利用してください。日常のちょっとした「ランダムに決めたい」を手早く片づける道具として、気軽にお使いいただくのがおすすめです。