住所から座標を調べる使い方|緯度経度を求めて地図で確認する
公開日:2026年8月5日 更新日:2026年9月2日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:住所から座標(緯度経度)
住所を緯度・経度(座標)に変換する処理をジオコーディングと呼びます。地図アプリに位置を渡したいとき、表計算に座標の列を足したいとき、住所がだいたいどのあたりかを確かめたいときなどに必要になります。住所から座標(緯度経度)は、入力した住所を国土地理院の住所検索に問い合わせ、返ってきた緯度・経度をそのまま表示するツールです。APIキーの登録などは不要で、ブラウザからそのまま使えます。
ジオコーディングの仕組み
このツールは、入力した住所を国土地理院の住所検索(AddressSearch)へ問い合わせ、返ってきた結果を整形して表示しています。応答は地点ごとの情報が並んだデータで、各地点に「住所名」と「座標」が含まれます。座標は日本測地系2011(世界測地系)に基づく緯度・経度です。
ここで一点注意があります。国土地理院のデータでは座標が[経度, 緯度]の順で並んでいます。緯度・経度という言い方とは前後が逆なので、このツールでは内部で並べ替え、画面には緯度(lat)→経度(lng)の順で表示・コピーします。日本付近ではおおむね緯度が35前後、経度が139前後の値になるので、35に近いほうが緯度、139に近いほうが経度と覚えると取り違えを防げます。
このツールでできること
- 住所 → 緯度・経度:一致した地点の緯度・経度を小数6桁で表示します。
- 候補の一覧表示:入力に部分一致する地名が複数あるときは、先頭の候補を大きく表示し、残りを「他の候補」として並べます。同じ読みの地名が各地にある場合に見比べられます。
- 度分秒(DMS)表記:10進の座標に加え、35°40′52.4″N のような度分秒表記でも表示します。DMSを求める地図・機器に貼りたいときに便利です。
- 地図リンク:各候補に「地理院地図で開く」「Googleマップで開く」を用意し、座標が地図上のどこを指すかをその場で確認できます。
- 座標のコピー:10進の「緯度, 経度」形式と、度分秒形式を、それぞれ専用ボタンでコピーできます。
使い方
- 入力欄に調べたい住所を入力します(例:東京都千代田区丸の内1丁目)。都道府県から入力すると精度が上がります。
- 「座標を調べる」ボタンを押すか、入力欄でEnterキーを押します。
- 一致した地点の緯度・経度が表示されます。候補が複数あるときは一覧から目的の住所を選びます。
- 「地理院地図で開く」「Googleマップで開く」から地図上の位置を確認します。
- 用途に合わせて「緯度・経度をコピー」または「度分秒(DMS)をコピー」で座標を控えます。
座標の見方と度分秒の例
10進表記は「緯度, 経度」をカンマ区切りで並べた形で、多くの地図サービスの検索窓にそのまま貼り付けられます。たとえば東京駅付近の座標を 35.681236, 139.767125 とすると、度分秒(DMS)ではおよそ 35°40′52.4″N 139°46′1.6″E になります。
度分秒への変換は、整数部をそのまま「度」、小数部に60を掛けた整数部を「分」、その余りにさらに60を掛けたものを「秒」とする仕組みです。緯度35.681236を例にすると、度は35、0.681236×60=40.87…なので分は40、0.87416×60=52.4…なので秒は52.4となり、35°40′52.4″N が得られます。
表示は小数6桁ですが、これは数値の桁数であって位置の正確さそのものではありません。緯度側の6桁目(0.000001度)は距離にしておよそ0.11メートル、日本付近の経度側では約0.09メートルに相当します。桁が細かくても、後述のとおり実際の地点はその桁数どおりの精度を持つわけではない点に注意してください。
精度の限界と注意点
このツールが返すのは、番地・建物ではなく住所の代表点(おおむね町丁目や街区の中心付近)の座標です。番地・号や特定の建物をピンポイントに指す精度ではないので、正確な位置は必ず地図リンクで確認してください。都道府県から順に詳しく入力するほど、目的地に近い代表点が得られやすくなります。
- 日本国内の住所向けです。海外の住所には対応していません。
- 表記ゆれに弱い面があります。旧町名、ビル名を含む表記、番地の書き方の違いなどで見つからないことがあります。そのときは番地やビル名を省き、町丁目までで検索してみてください。
- 取得した座標は参考値であり、公的な位置情報や測量成果としてそのまま使えるものではありません。正確・最新の位置は、国土地理院など公式の情報源を優先してください。
- 座標の取得には国土地理院サーバーへの問い合わせが発生するため、インターネット接続が必要で、入力した住所は検索クエリとして送信されます。
こんなときに便利
住所しか手元にないデータを地図にプロットしたいとき、まず座標へ変換しておくと作業がぐっと楽になります。数件をその場で調べたいだけなら、専用の契約やツールを用意するより、住所を貼って座標を控えるほうが手早く済みます。「この住所はどのあたり?」を素早く把握したいときにも向いており、地図リンクから地理院地図やGoogleマップを開けば、周辺の地形や道路まで含めて位置関係を確かめられます。精度の限界を踏まえつつ、地図で位置を確認しながら気軽に使ってみてください。