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視力の換算ガイド|小数視力・20/20・6/6・logMARの意味と対応

公開日:2026年9月28日 更新日:2026年9月15日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:視力の分数⇔小数変換

健康診断表には 1.0 や 0.7、海外の処方箋には 20/40、眼科の記録には logMAR 0.30 —— 視力にはいくつもの書き方があり、初めは別々の数字のように感じます。ですが、これらは同じ「見え方」を違う言語で書いているだけで、決まった式で一対一に対応づけられます。このツールは、手元にある1つの表記を入力すると、残りの3表記へ同時に換算します。この記事では、それぞれの表記が何を意味するのか、なぜ複数あるのか、どう計算しているのかを、実装に沿って解説します。

はじめに大切な前提です。これは表記どうしの数式的な換算であり、視力検査でも診断でもありません。得られる値はあくまで目安で、実際の見え方の測定や、メガネ・コンタクトの処方、治療の要否は、必ず眼科医や視能訓練士など専門家にご相談ください。

4つの表記が指しているもの

換算のすべての中心にあるのが、日本でおなじみの小数視力です。1.0 を基準とし、値が大きいほどよく見え、小さいほど見えにくいことを表します。このツールは、どの表記で入力しても、いったんこの小数視力に直してから他の表記へ展開します。

  • 小数視力:1.0・0.7・0.1 のように書く、日本の視力表の値。
  • Snellen 分数(フィート法):20/20 のように書く、アメリカで一般的な表記。分子は検査距離の20フィート(約6メートル)です。
  • Snellen 分数(メートル法):6/6 のように書く、多くの国で使われる表記。分子は検査距離の6メートルです。
  • logMAR:研究や眼科の精密検査で使う指標。小数視力の対数をとった値です。

Snellen 分数の読み方

Snellen 分数は「検査距離 ÷ 正常者がその文字を読める距離」で、分子÷分母がそのまま小数視力になります。分子は検査距離そのもので、フィート法なら 20、メートル法なら 6 に固定です。つまり小数視力=分子÷分母、逆に分母を求めるならフィート分母=20÷小数視力、メートル分母=6÷小数視力です。

20/40 を例にとると、これは「正常な人なら40フィート離れて読める文字を、20フィートまで近づかないと読めない」という意味で、40分の20=0.5、つまり小数視力 0.5 です。分母が分子の2倍になっているぶん、見えにくいわけです。逆に分子と分母が等しい 20/20・6/6 のときだけ小数視力はちょうど 1.0 になります。これが「20/20=正常」と言われる理由です。

logMAR の定義と、なぜ使うのか

logMAR は Minimum Angle of Resolution(最小分離角、分単位)の常用対数で、式はlogMAR = −log10(小数視力)、逆向きは小数視力 = 10 の(−logMAR)乗です。マイナスの対数なので、視力が下がる(小数視力が小さくなる)ほど logMAR は大きくなり、視力がよいほど小さく、正常より優れていればマイナスになります。

わざわざ対数をとる理由は、目盛りが等間隔になることにあります。小数視力の 1.0→0.5→0.25 という半減は、logMAR では 0.00→0.30→0.60 と一定の 0.30 刻みで進みます。間隔がそろっているので、右目と左目の差を引き算で比べたり、治療の前後で平均をとったりといった統計的な扱いに向いています。小数視力のままだと 0.1 刻みでも実際の見え方の差が一定でないため、研究の世界では logMAR が標準的に使われます。

検算でたしかめる代表値

実際に式へ当てはめると、次のように対応します。いずれもこのツールが返す値と一致します。

  1. 小数視力 1.0 → 20÷1.0=20 で 20/20、6÷1.0=6 で 6/6、−log10(1.0)=logMAR 0.00。基準となる正常視力です。
  2. 小数視力 0.5 → 20÷0.5=40 で 20/40、6÷0.5=12 で 6/12、−log10(0.5)=0.301…≒logMAR 0.30。分母が2倍になります。
  3. 小数視力 0.1 → 20÷0.1=200 で 20/200、6÷0.1=60 で 6/60、−log10(0.1)=logMAR 1.00。ちょうど1.00になる分かりやすい点です。
  4. 小数視力 2.0 → 20÷2.0=10 で 20/10、6÷2.0=3 で 6/3、−log10(2.0)≒logMAR −0.30。正常より良いのでマイナスです。

下部の早見表には、小数視力 0.1〜2.0 の代表値をこの式でならべてあります。

丸めと、割り切れない分母について

小数視力 0.7 のように割り切れない値だと、20÷0.7=28.57… となり分母が整数になりません。実際の検査表は 6/6・6/9・6/12… のように決まった行しかない離散的なものなので、このツールではフィート分母を整数に、メートル分母を小数第1位に丸めて表示します。0.7 なら 20/29・6/8.6、1.5 なら 20/13・6/4 という具合です。そのため、検査表に印字された実際の行とは刻みがわずかにずれることがあります。表記の意味をつかむための目安としてお使いください。

入力できるのは 0 より大きい数値で、分数を選んだときは分母を 0 以外にする必要があります。条件を満たさないと結果は表示されず、案内メッセージが出ます。

使いどころと注意点

このツールが役立つのは、海外の処方箋や診断書に書かれた 20/xx・6/xx を見慣れた小数視力に直したいとき、逆に留学や海外受診で日本の視力を 20/xx に伝えたいとき、あるいは研究資料の logMAR がどのくらいの見え方かを把握したいときなどです。「結果をコピー」を押せば、4表記をまとめた1行のテキストを控えておけます。換算はすべてブラウザ内で完結し、入力した数値はどこにも送信されず、オフラインでも動作します。

最後にもう一度、大切な点です。ここで得られる値は表記換算の目安であり、視力そのものの測定・診断ではありません。健康診断表や処方箋の正式な解釈、見え方の測定、メガネやコンタクトの処方、治療の要否については、必ず発行元や眼科医・視能訓練士にご確認ください。公的な基準や医学的な判断は、つねに最新の専門家の情報を優先してください。

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