Markdownオールインワンの使い方|編集・目次・表・HTML変換を1画面で
公開日:2026年10月21日 更新日:2026年9月15日 運営:シルギア(アナライズギア株式会社) 対象ツール:Markdownオールインワン
Markdownで文章を書く作業は、実際には「本文を書く」「表示を確かめる」「見出しから目次を作る」「表を差し込む」「最後にHTMLとして書き出す」と、いくつもの工程を行き来します。Markdownオールインワンは、これらを別々のツールでやらずに、中央の1つのMarkdown本文を全機能で共有したまま、タブを切り替えるだけで同じ文章に処理を重ねられるツールです。この記事では、各機能の考え方と実際の使いどころを順に説明します。
1本のMarkdownで編集からHTML出力まで完結する
このツールの中心は、画面上部にある「Markdown本文」欄です。ここに書いた文字が、プレビュー・目次・表・HTML変換のすべてのタブの入力になります。つまり、本文を1回書けば、あとはタブを切り替えるだけで別々の処理を適用できます。目次と表は「本文に挿入」で書き戻せ、HTMLから変換したMarkdownも「本文に読み込む」で反映できるため、ツール間をコピー&ペーストで往復する必要がありません。処理はすべてブラウザ内で完結し、入力内容は外部に送信されず、CDNの読み込みもないのでオフラインでも動きます。長文の下書きや社外に出せない資料でも、安心して1画面で仕上げられます。
Markdownの基本記法をおさえる
まず本文の書き方です。Markdownは記号で構造を表す軽量な書式で、このツールが対応している主な記法は次のとおりです。
- 見出し:行頭に#を付け、数で階層を表します(# が大見出し、## が中見出し、### が小見出し、最大######まで)。
- 強調:**太字**、*斜体*、~~取り消し線~~、行内の`コード`。
- リスト:行頭の - で箇条書き、1. で番号付き。
- 引用・コード・区切り:行頭 > で引用、``` で囲んでコードブロック、--- で水平線。
リンク・画像・GFM形式の表にも対応します。一方で脚注や数式などの拡張記法には対応していないため、それらが必要なときは別の環境を使ってください。書いたそばからプレビューで確認できるので、記法を覚えていなくても表示を見ながら調整できます。
見出しから目次(TOC)を自動生成する使いどころ
目次タブは、本文中の見出し(#〜######)を拾って、リンク付きの目次をMarkdownで作ります。アンカーはGitHub式のスラッグ(小文字化・記号除去・空白をハイフンに、日本語はそのまま、重複は連番)で付くため、GitHubのREADMEやWikiとの相性が良いのが特徴です。対象とする見出しの範囲を「最小レベル」「最大レベル」で絞れるので、たとえばH2〜H3だけを目次にして、細かいH4以下は除く、といった調整ができます。形式は「- 箇条書き」と「1. 番号付き」から選べ、章番号を見せたい手順書では番号付きが便利です。コードブロックの中に出てくる#を見出しと誤認しない設定も既定で有効です。生成した目次は「本文の先頭に挿入」で先頭へ追加できるので、長い記事やマニュアルの冒頭にそのまま置けます。
読みやすいMarkdown表を作るコツ
表作成タブは、行・列を増減できる編集グリッドで直接セルを埋めていく方式です。1行目が見出し行になり、列ごとに左寄せ・中央寄せ・右寄せを選べます。数値の列は右寄せ、区分名は左寄せ、といったように内容に合わせて揃えると、プレビューでもぐっと読みやすくなります。ExcelやGoogleスプレッドシートの表は、セルをコピーして取り込み欄に貼り付ければ、タブ区切り(TSV)またはカンマ区切り(CSV)として読み取り、グリッドへ反映できます。CSVはダブルクォートによるエスケープにも対応するので、値の中にカンマが入っていても崩れません。完成した表は「本文に挿入」でカーソル位置へ、前後に空行を確保した独立ブロックとして差し込まれます。段落の途中に貼り付けても表が壊れにくいよう配慮されています。
HTML⇔Markdownの相互変換 用途と注意
HTML変換タブは双方向です。「Markdown→HTMLソース」は、本文をプレビューと同じ安全なパーサでHTML文字列に書き出します。ブログやCMSの入力欄に貼り付けたいときに便利です。逆の「HTML→Markdown」は、既存のHTMLを貼り付けるとMarkdownへ変換して本文に読み込めます。Webページの一部をMarkdownで再利用したいときに役立ちます。注意したいのは安全設計です。プレビューやHTML書き出しでは、まず入力全体をHTMLエスケープしてから限られた安全なタグだけを組み立てるため、本文に生の<script>を書いても実行されず文字として扱われます。HTML→Markdown側もDOMParserで不活性に解析するので、貼り付けたHTML内のスクリプトは動きません。生のHTMLを本文にそのまま埋め込んで表示させる用途には向かないと理解しておきましょう。
専用ツールとの使い分け
シルギアには、同じロジックを使った専用ツールもあります。使い分けの目安は次のとおりです。
- Markdownオールインワン:1つの文章に、プレビュー・目次・表・変換を続けて適用したいとき。執筆から仕上げまでを1画面で回したい場合に最適です。
- Markdownプレビュー:表示確認だけに集中したいとき。
- Markdown目次(TOC)生成:目次づくりだけをURLで直接共有したいときや、細かなオプションを使いたいとき。
- Markdownテーブル生成:表の作成だけを単体で行いたいとき。
- HTML→Markdown変換:変換だけを手早く済ませたいとき。
まとめて処理するなら本ツール、その作業だけに絞りたいなら専用ツール、と覚えておくと迷いません。まずは本文を1つ用意し、タブを順に試して、自分の執筆スタイルに合う流れを見つけてみてください。