正規表現テスターの使い方|マッチ・キャプチャ・置換をブラウザで即確認
公開日:2026年7月11日 対象ツール:正規表現テスター
正規表現は強力ですが、「このパターンで本当に狙った文字列だけにマッチするのか」を頭の中だけで確かめるのは大変です。正規表現テスターは、パターンとフラグ、テスト文字列を入力するだけで、マッチ箇所のハイライトやキャプチャグループの中身をその場で確認できるツールです。エンジニアの実務でも、正規表現を学び始めた方の練習でも役立ちます。
判定にはお使いのブラウザの JavaScript(ECMAScript)の RegExp をそのまま使用します。入力した内容はすべてブラウザ内だけで処理され、サーバーや外部には送信されないため、ログや実データを含む文字列でも安心して試せます。
このツールでできること
- マッチのハイライト:テスト文字列の中でマッチした箇所を色付きで表示し、上部に「○件マッチ」と件数を出します。
- フラグの切り替え:g(全マッチ)、i(大文字小文字を区別しない)、m(複数行で ^$ を各行に)、s(ドットを改行にもマッチ)に対応します。
- マッチ一覧:各マッチの開始〜終了インデックス、番号付きキャプチャグループ、名前付きグループの値を1件ずつ確認できます。未マッチのグループや空文字も区別して表示されます。
- 置換プレビュー:置換文字列を入れると結果を即プレビュー。$1・$2 や $<name> でキャプチャを差し込めます。
使い方
- 「パターン」欄に正規表現を入力します。区切りの / / と有効なフラグが欄の左右に表示されるので、いま何が効いているかを確認できます。
- 必要なフラグ(g・i・m・s)のチェックを切り替えます。
- 「テスト文字列」欄に対象テキストを貼り付けると、入力した瞬間にハイライトと件数が更新されます。
- 「マッチ一覧」でインデックスやキャプチャグループの中身を確認します。
- 「置換文字列」欄に置換後の形を入れると、下に置換プレビューが表示されます。
パターンが不正なときは、赤字で RegExp のエラーメッセージが出るので、それを手がかりに修正できます。
こんなときに便利
たとえば郵便番号の形を検証したいとき、パターン \d{3}-\d{4} と入力すれば「123-4567」のような文字列にマッチします。日付なら (\d{4})-(\d{2})-(\d{2}) が「2026-06-28」にマッチし、マッチ一覧にはグループ1=2026、グループ2=06、グループ3=28 と分解表示されます。
さらに置換文字列に $1年$2月$3日 と入れると、「2026-06-28」が「2026年06月28日」に変換され、置換プレビューで結果を確認できます。ログからのID抽出、メールアドレスや電話番号の検出、表記ゆれの一括置換、入力バリデーション用パターンの動作確認などに活用できます。
よくある質問
Q. どの正規表現エンジンで判定していますか?
A. お使いのブラウザの JavaScript(ECMAScript)の RegExp です。PCRE(PHP)・Python・grep などとは一部の構文やフラグの種類が異なる場合があるため、他言語へ移植する際はご注意ください。
Q. g フラグを付けないとどうなりますか?
A. 置換は最初の1件だけが対象になり、マッチ一覧も「g フラグが無いため最初の1件のみ」と明記されます。すべての出現を対象にしたいときは g をオンにしてください。
Q. 「∅」という記号は何ですか?
A. 幅ゼロの「空マッチ」を、起きた位置で示す目印です。a* のように0回にもマッチするパターンで、文字を消費しないマッチを可視化したものです。
正規表現は試しながら覚えるのが一番の近道です。パターンを少しずつ変えてハイライトの動きを見れば、記号の意味が自然と身についていきます。まずは手元のテキストを貼り付けて、狙った箇所だけにマッチするかを確かめてみてください。