📊 粗利率・値入率の計算
原価・売価・利益率のうち2つを入力すると、残りと利益額・粗利率(対売価)・値入率(対原価)を自動計算します。
入力
粗利率(対売価)
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※ 粗利率(対売価)と値入率(対原価)は分母が異なるため値が違います。ここでは税抜・単一商品の単純計算です。実務では消費税・諸経費・複数商品の加重平均などを別途考慮してください。
粗利率⇄値入率 早見表
目標の粗利率(対売価)と値入率(対原価)の対応をまとめた換算表です。数式は 「値入率 = 粗利率 ÷ (100 − 粗利率) × 100」で、いずれも税抜・単一商品での正確な換算値です。
| 粗利率(対売価) | 値入率(対原価) |
|---|---|
| 5% | 5.26% |
| 10% | 11.11% |
| 15% | 17.65% |
| 20% | 25% |
| 25% | 33.33% |
| 30% | 42.86% |
| 35% | 53.85% |
| 40% | 66.67% |
| 45% | 81.82% |
| 50% | 100% |
| 55% | 122.22% |
| 60% | 150% |
※ 値は正確な換算値(小数第2位で四捨五入)です。逆に値入率から粗利率を出すときは「粗利率 = 値入率 ÷ (100 + 値入率) × 100」で計算できます。正確な値は上の計算機に数値を入れて確認してください。
解説
商品やサービスの値付けでは「利益率」という言葉がよく使われますが、実は分母の取り方で意味の違う2つの率があります。本ツールは、原価・売価・利益率のうち2つを入力すると、残りの値と利益額・粗利率・値入率をまとめて自動計算し、この2つの率を並べて確認できるようにしたものです。仕入れ値からいくらで売れば目標の粗利が取れるか、逆に今の値付けだと粗利率が何%になるか、といった計算を電卓なしで素早く行えます。
まず基本の用語を整理します。利益額は「売価 − 原価」で、1つ売れたときに手元に残る粗利(あらり)です。粗利率(売上高利益率、英語ではmargin)は『利益額 ÷ 売価 × 100』で、売価を100としたときに利益が何%かを表します。値入率(マークアップ率、markup)は『利益額 ÷ 原価 × 100』で、原価(仕入れ値)に何%上乗せして売価を決めたかを表します。分母が売価か原価かという違いだけですが、同じ商品でも数値は一致せず、必ず値入率のほうが大きくなります。
具体例で見てみましょう。原価700円の商品を売価1000円で売ると、利益額は300円です。このとき粗利率は300÷1000=30%、値入率は300÷700=約42.86%になります。同じ300円の利益でも、売価基準なら30%、原価基準なら約43%と、10ポイント以上も数字が変わります。会話や資料で「利益率30%」と言うとき、どちらの基準の話なのかを取り違えると、値付けが大きくずれてしまうのはこのためです。
とくに間違えやすいのが、目標の粗利率から売価を決めるケースです。「粗利率30%を取りたい」ときに、原価700円へ単純に30%を足して910円としてしまうと、それは値入率30%であって粗利率は約23%にしかなりません。正しくは『売価 = 原価 ÷ (1 − 粗利率/100)』を使い、700 ÷ (1 − 0.30) = 700 ÷ 0.7 = 1000円とする必要があります。本ツールの「原価と粗利率」モードはこの計算を自動で行うので、目標粗利率からの値付けミスを防げます。
逆に、仕入れ値に一定率を上乗せして値付けする「値入率(マークアップ)」で考えたい場面もあります。その場合は『売価 = 原価 ×(1 + 値入率/100)』で、原価700円に値入率42.857%を掛けると約1000円になります。小売やEC、飲食など業種によって粗利率で管理するか値入率で管理するかの慣習が異なるため、両方の率を同時に見られると、社内の基準や仕入れ先の提示条件に合わせて考えやすくなります。
なお本ツールは、税抜・単一商品での単純計算です。実際のビジネスでは消費税、送料・決済手数料・人件費などの諸経費、複数商品をまとめたときの加重平均、値引きや廃棄ロスなど、粗利に影響する要素が数多くあります。複数商品の全体の粗利率は、率を平均するのではなく、売価と原価をそれぞれ合計してから計算し直す必要があります。本ツールはあくまで1商品の値付けの目安・確認用として活用し、正確な採算管理は会計・在庫システムなどで行ってください。
よくある質問
粗利率と値入率(マークアップ率)は何が違いますか?
どちらも利益額(売価−原価)を使いますが、割る相手(分母)が違います。粗利率=売上高利益率は『利益額÷売価』で、売価を100とみたときの利益の割合です。値入率=マークアップ率は『利益額÷原価』で、原価を100とみたときに何%上乗せしたかを表します。分母が違うため同じ商品でも数値がずれ、値入率のほうが必ず大きくなります。
原価700円・売価1000円のとき、各率はいくつですか?
利益額は1000−700=300円です。粗利率は300÷1000=30%、値入率は300÷700=約42.86%になります。同じ300円の利益でも、分母を売価にするか原価にするかで数値が変わります。
粗利率30%を確保したいとき、売価はいくらにすればいいですか?
『原価と粗利率』モードで計算できます。売価=原価÷(1−粗利率/100) です。原価700円で粗利率30%なら、700÷(1−0.30)=700÷0.7=1000円が必要な売価です。原価に単純に30%を足す(=値入率30%)と910円にしかならず、粗利率は約23%に下がるので注意してください。
値入率(マークアップ率)から売価を出すには?
『原価と値入率』モードを使います。売価=原価×(1+値入率/100) です。原価700円に値入率42.857%を掛けると、700×1.42857≒1000円になります。仕入れ値に一定率を上乗せして値付けするときの考え方です。
消費税は含まれますか?
本ツールは税抜・単一商品の単純計算です。消費税や送料・手数料などの諸経費は含みません。税込で考えたい場合は税抜金額に直してから入力するか、別途調整してください。
複数商品の全体の粗利率は計算できますか?
本ツールは1商品ずつの計算です。複数商品をまとめた全体の粗利率は、商品ごとの売価と原価をそれぞれ合計してから『利益合計÷売価合計×100』で求めます(単純な率の平均ではなく、金額での加重平均になります)。
粗利率がマイナスになることはありますか?
売価が原価を下回ると利益額がマイナスになり、粗利率・値入率もマイナス(赤字)になります。本ツールはその場合もそのまま計算して表示するので、値付けが原価割れしていないかの確認にも使えます。