預金利息計算の使い方|単利・複利と税引後(20.315%)で増える額の目安
公開日:2026年7月22日 更新日:2026年8月30日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:預金利息計算
「普通預金に置いたままの100万円は、1年でいくら増えるのか」。答えを出すのに必要なのは、元本・年利・期間という3つの数字と、利息にかかる税金の知識だけです。預金利息計算は、この3つを入れるだけで利息と元利合計を単利・複利の両方で求め、税引後(20.315%課税後)に実際いくら手元に残るかまで表示します。このページでは、その計算の仕組みと使いこなし方を、具体的な数値で確かめながら整理します。
預金利息の基本は「元本×年利×期間」
利息は、預けたお金(元本)に対して一定割合が付く仕組みです。基本の式は利息=元本×年利×期間。年利は「1年あたり何%付くか」を表す割合なので、期間が半年なら0.5年として扱います。たとえば元本100万円・年利0.2%・1年なら、利息は100万円×0.002×1=2,000円です(年利0.2%は小数で0.002)。
本ツールでは預入額(円)・年利(%)・期間(年)を入力欄に入れると、入力したその瞬間に再計算されます。まず大きく「税引後の元利合計」が表示され、その下に税引前の元利合計・利息(税引前)・税額・税引後の利息が内訳として並びます。元利合計とは、元本と利息を足した満期の受取額のことです。
単利と複利はどう違うのか
単利は元本に対してだけ利息が付きます。利息=元本×年利×期間で、何年たっても計算の土台は最初の元本のまま変わりません。複利は付いた利息を元本に組み入れ、翌年はその合計に対して利息が付きます。式は元利合計=元本×(1+年利)の期間乗、利息はそこから元本を引いた額です。本ツールの複利は、1年ごとに利息を組み入れる年複利で計算します。
100万円・年利0.2%・3年で比べると、単利の利息は6,000円、複利は約6,012円。差はわずか12円です。低金利・短期間では複利の効果はほとんど表れません。一方、年利1.0%・10年なら、単利の利息100,000円に対して複利は約104,622円で、差は約4,600円に広がります。金利が高く期間が長いほど複利が効く、という関係を数値で確認できます。
利息の20.315%は税金として引かれる
預金の利息は、受け取る前に税金が差し引かれます。税率は20.315%で、内訳は所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%です。これは源泉分離課税といい、金融機関が自動で天引きするため、原則として自分で確定申告する必要はありません。
計算は、税額=利息×0.20315、税引後の利息=利息−税額です。たとえば利息が2,000円なら税額は約406円、手元に残る税引後の利息は約1,594円。利息が6,012円なら税額は約1,221円、税引後の利息は約4,791円です。ツールが大きく表示する「税引後の元利合計」は、元本にこの税引後の利息を足した、実際に増えたあとの金額を指します。
具体的な数値例で確かめる
代表的な条件での目安を挙げます(いずれも税引後、円未満は四捨五入)。
- 100万円・年利0.2%・1年:利息2,000円、税額約406円、税引後の利息約1,594円。
- 100万円・年利0.2%・3年・複利:利息約6,012円、税引後の利息約4,791円。
- 300万円・年利0.3%・5年・複利:利息約45,271円、税引後の利息約36,074円。
- 100万円・年利1.0%・10年・複利:利息約104,622円、税引後の利息約83,368円。
こうして並べると、いまの普通預金の金利水準(年0.1〜0.2%程度のことが多い)では、100万円を1年置いても増えるのは1千数百円ほどだと分かります。大きく増やす手段というより、まず「置いておくとどれくらいか」を把握する道具として使うのが現実的です。
普通預金・定期預金と、低金利時代の考え方
普通預金はいつでも出し入れできる代わりに金利が低め、定期預金は一定期間預ける約束で普通預金より高めの金利が付くのが一般的です。とはいえ近年は全体に低金利が続き、両者の差も大きくはありません。ネット銀行の定期預金やキャンペーン金利など、条件によって適用される利率は変わります。
低金利の局面では、利息そのもので大きく増やすのは難しいのが実情です。まとまった資金の置き場所を考えるときは、金利だけでなく、いつでも引き出せるか(流動性)、預金保険(1金融機関あたり元本1,000万円までとその利息が保護対象)といった安全面もあわせて見ておくと安心です。数字を比較する出発点として本ツールを活用してください。
使い方と、目安として使うときの注意
操作は簡単です。預入額・年利・期間を入れ、単利か複利を選ぶだけ。結果は「結果をコピー」で内訳ごと控えられます。ツール下部には元本100万円・複利での税引後利息の早見表もあり、金利0.1〜1.0%×1〜10年の増え方をまとめて確認できます。
表示はあくまで概算です。実際の金融機関では半年複利や日割り計算、円未満の端数処理、商品ごとの適用利率が異なり、結果が数円〜数十円ずれることがあります。金利や税制、預金保険の扱いは今後変わり得るため、正確な受取額や最新の条件は各金融機関の公式情報や国税庁の案内で必ずご確認ください。お金に関わる判断は本ツールの数値だけで決めず、目安としてお使いください。必要に応じて金融機関の窓口や税理士など専門家にご相談ください。