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犬・猫の食事量の目安|RER・DERと給餌量の出し方

公開日:2026年11月3日 更新日:2026年9月15日 運営:シルギア(アナライズギア株式会社) 対象ツール:ペットの食事量の目安

「うちの子にごはんをどのくらいあげればいいの?」は、犬や猫を飼う人がまず迷うところです。多すぎれば肥満、少なすぎればやせや栄養不足につながります。獣医学ではこの量を、体重から必要なカロリーを計算して求める考え方が一般に使われています。ここではその仕組みと、実際に手を動かして量を出すまでの流れを、具体的な数値例つきで説明します。なお本記事の数値はあくまで一般的な目安であり、個体差・持病・フードによって適量は変わります。最終的にはフードの給餌ガイドや獣医師の指示を優先してください。

給餌量は「必要カロリー」から逆算する

ごはんの量を体重に単純比例させると、大きい子には多すぎ、小さい子には少なすぎになりがちです。そこで、まず1日に必要なカロリーを求め、それを使っているフードのカロリーで割り戻して量(g)を出します。順番にすると、体重から安静時の必要カロリー(RER)を出し、状態に応じた活動係数を掛けて1日分(DER)にし、最後にフードのkcalで割って給餌量にする、という三段階です。数字の意味がわかると、フードを変えたときや体重が変わったときも自分で調整できるようになります。

RER(安静時エネルギー要求量)とは

RERは、動物が安静にしているときに最低限必要なエネルギーで、体重だけで決まります。式はRER=70×体重kgの0.75乗です。ポイントは、体重に単純比例ではなく0.75乗で効くこと。体が大きいほど1kgあたりに必要なカロリーはゆるやかにしか増えず、逆に小さい子は体重のわりに多くのカロリーを必要とします。たとえば体重4kgなら、4の0.75乗が約2.83なので、70×2.83で約198kcal/日がRERです。電卓では「4→√を2回押すと4の0.5乗」ではなく、0.75乗はやや面倒なので、このツールのように自動計算に任せると確実です。

DER(1日エネルギー要求量)と活動係数

実際の生活では安静時よりエネルギーを使うので、RERに活動係数を掛けたものが1日の必要量DERです。式はDER=RER×活動係数。係数は動物の状態で変わり、避妊・去勢の有無、成長期かどうか、シニアか、太り気味で減量したいか、運動量が多いかで選びます。代表的な目安として、避妊去勢済みの成犬は1.6・成猫は1.2、避妊去勢していない成犬は1.8・成猫は1.4、減量したい場合は1.0前後、成長期の子犬は2〜3、子猫は2.5前後、シニアは1.4前後などがあります。これらは範囲の中央付近を取った代表値で、同じ状態でも個体差があります。太り気味なら低め、活発ならやや高めというように、体型を見ながら選ぶのがコツです。

フードのkcalから給餌量(g/日)を出す

DER(1日に必要なkcal)が出たら、あとは使っているフードのカロリーで割って量にします。式は給餌量(g/日)=DER÷フードのkcal/100g×100です。ドライフードは製品ごとに差が大きく、100gあたりおおむね330〜430kcalの幅があります。同じ必要カロリーでも、高カロリーのフードなら少ない量で足り、低カロリーなら多く必要になるため、必ず手元のフードのカロリー(袋やメーカーサイトに「代謝エネルギー」として記載)で計算します。カロリーがわからないときは350〜400で概算できますが、正確な量は実際の数値で出してください。

体重4kgの猫で計算してみる

去勢済みの成猫(体重4kg・係数1.2)が、400kcal/100gのドライフードを食べる場合を計算します。まずRERは70×4の0.75乗で、4の0.75乗が約2.83なので約198kcal/日。次にDERは198×1.2で約238kcal/日。給餌量は238÷400×100で約59g/日となります。1日2回に分けるなら1回あたり約30gが目安です。もし同じ猫でフードが350kcal/100gなら238÷350×100で約68gと、必要な量が増えるのがわかります。数字を追うと、フードのカロリー1つで量がここまで変わることが実感できるはずです。

使うときの注意と、よくある誤解

ここで出る量は出発点の目安にすぎません。実際の適量は、同じ体重・年齢でも体質・持病・妊娠授乳・気温・運動量などで大きく変わり、フードごとに推奨量の考え方も異なります。よくある失敗として、おやつのカロリーを忘れることがあります。おやつも1日の総カロリーに含め、一般には必要量の1割程度までにおさえ、その分フードを減らすとバランスが取りやすいとされています。また、計算どおりに与え続けるのではなく、与えたあとの体重や体型(肋骨の触れ具合など)の変化を見て調整することが大切です。成長期・妊娠授乳期・減量が必要なケースは変化が大きく個体差も大きいため、数値は大まかな参考にとどめてください。肥満・やせ、食欲や体重の急な変化など気になる点があれば、自己判断せず必ず獣医師に相談しましょう。フード製品の給餌ガイドと専門家の助言を、常にこの計算より優先してください。

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