お酒が抜ける時間の目安を計算|アルコール分解時間の計算ツールの使い方
公開日:2026年7月19日 対象ツール:アルコール分解時間の計算
「あと何時間でお酒が抜けるのか」を知りたい場面は多いものですが、この問いにはひとつの正確な答えが存在しません。アルコールの分解速度には、体質・体調・年齢による大きな個人差があるからです。この記事では、シルギアのアルコール分解時間の計算ツールが使っている考え方と、飲酒にまつわる誤解や見落とされがちな危険を整理します。先に結論をお伝えします。少しでも飲んだら、時間の表示にかかわらず運転しないでください。
アルコール分解時間はどう見積もるのか
体が処理すべきアルコールの量は「純アルコール量」で測ります。計算式は飲んだ量(ml)×度数(%)÷100×0.8で、0.8はエタノールの比重です。これを1時間あたりの分解量で割ると、抜けるまでの時間のめやすが出ます。分解量の一般的なめやすは体重1kgあたり1時間に約0.1g。体重60kgなら1時間に約6gです。これはウィドマーク式などで使われる大まかな係数で、医学的に厳密な値ではありません。
ドリンク別の純アルコール量のめやす
- ビール500ml(5%)… 約20g
- ビール350ml缶(5%)… 約14g
- 日本酒1合180ml(15%)… 約22g
- ワイン グラス1杯120ml(12%)… 約12g
- 焼酎のお湯割り 原液90ml(25%)… 約18g
- ウイスキー ダブル60ml(40%)… 約19g
厚生労働省は純アルコール約20gを「飲酒の1単位」の目安としています。ビール500mlや日本酒1合が、ほぼこの1単位にあたると覚えておくと量の見当がつきやすくなります。
たとえば体重60kgの人がビール500ml(20g)を飲むと、20÷6で約3時間20分が分解のめやす。ここに日本酒1合(22g)を足すと合計42gになり、約7時間かかる計算です。飲むペースが速いほど血中濃度は高くなりがちですが、いずれにせよこれらは保証された数字ではなく、あくまで出発点にすぎません。
なぜ「めやす」でしかないのか
同じ体重・同じ量でも、抜ける時間は人によって大きく変わります。影響するのは、アルコールを分解する酵素(ALDH2など)の働き、その日の体調や睡眠、空腹かどうか、常飲の習慣、年齢、服薬などです。一般に女性は男性よりアルコールの影響を受けやすいとされます。計算上の時間が過ぎても、体内にアルコールが残っていることは珍しくありません。だからこそ、この数字を「安全ライン」として扱ってはいけません。
見落とされがちな危険と誤解
特に注意したいのが翌朝の「二日酔い運転」です。夜遅くまで大量に飲むと、睡眠中の分解が追いつかず、朝になってもアルコールが残ります。日本では呼気中アルコール濃度が0.15mg/L以上で酒気帯び運転となり、本人が「もう抜けた」と感じていても検挙・処罰の対象です。前夜の量が多いほど、翌朝のハンドルは危険だと考えてください。
よくある失敗例を挙げます。
- 「少しだけなら大丈夫」… 微量でも判断力や反応は低下します。運転に「安全な飲酒量」はありません。
- 「一晩寝れば抜ける」… 睡眠で分解は速まりません。量が多ければ翌朝も残ります。
- 「コーヒーやサウナ、水で抜く」… 分解のスピードは変わりません。
このツールでのめやすの出し方
性別と体重を入れ、お酒の種類と飲んだ量(ml)を選ぶだけで、純アルコール量・おおよその分解時間・参考として推定血中アルコール濃度が表示されます。純アルコール量が分かっているときは、g単位で直接入力することもできます。飲み会の前後に「今どのくらいのアルコールを体に入れているか」を大まかにつかむ、目安づくりの道具として使ってください。
いずれの数字も大まかな目安であり、正確さは保証しません。運転してよいかの判断には決して使わないでください。「飲んだら運転しない」を必ず守り、体調や健康の不安があるときは医師など専門家にご相談ください。