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血圧の上下の見方と正しい測り方|JSH2019分類・脈圧の早見ツール

公開日:2026年7月20日 更新日:2026年8月30日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:血圧の分類

血圧計に並ぶ2つの数字。大きいほうが「上(収縮期血圧)」、小さいほうが「下(拡張期血圧)」です。心臓が縮んで血液を押し出した瞬間、血管にいちばん強い圧力がかかります。これが上(収縮期)。逆に心臓がゆるんで血液をためている間の、いちばん低い圧力が下(拡張期)です。単位はどちらもmmHg(水銀柱ミリメートル)で表します。

大切なのは、上だけ・下だけを見るのではなく、両方をセットで見ることです。血圧の分類ツールは、上と下を入力すると日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」の診察室血圧の分類に自動で当てはめます。計算はすべてブラウザ内で完結し、入力した数値が外部へ送られることはありません。表示はあくまで目安で、診断や治療ではありません。

診察室血圧の分類(JSH2019)と本ツールの判定

本ツールが使うのは、病院やクリニックで測る「診察室血圧」の分類です。区分は次の6段階です。

  • 正常血圧:上120未満 かつ 下80未満
  • 正常高値血圧:上120〜129 かつ 下80未満
  • 高値血圧:上130〜139 または 下80〜89
  • I度高血圧:上140〜159 または 下90〜99
  • II度高血圧:上160〜179 または 下100〜109
  • III度高血圧:上180以上 または 下110以上

上と下で段階が違うときは、高いほうを採用します。たとえば上135(高値血圧の範囲)・下92(I度高血圧の範囲)なら「I度高血圧」と判定します。高血圧(I度以上)の入り口は、上140以上または下90以上です。上118・下76なら正常血圧、上126・下78なら正常高値血圧、上148・下94ならI度高血圧、というように、実際の数値をそのまま確かめられます。境界ちょうどの値(たとえば上140・下90)は、上の段階に含めます。

家庭で測る血圧は基準がやや低い

同じ「高血圧」でも、家庭で測る家庭血圧は診察室血圧より低めの基準が使われます。診察室では上140/下90以上が高血圧の目安ですが、家庭血圧では上135/下85以上が高血圧(I度高血圧)の目安です。おおむね5mmHgほど低い、と覚えておくとよいでしょう。

家庭血圧のおおまかな区分は、正常血圧が上115未満かつ下75未満、正常高値血圧が上115〜124、高値血圧が上125〜134または下75〜84、I度高血圧が上135〜144または下85〜89です。つまり家庭で135/85が出たら、ちょうど高血圧(I度)の入り口にあたります。本ツールの判定ボックスは診察室血圧用なので、家庭血圧を見たいときはページ内の家庭血圧の参考表のほうで確認してください。両者を取り違えると1段階分ずれてしまうので注意しましょう。

数値を信頼できるものにする測り方

血圧は測り方しだいで簡単に10〜20mmHgほど変わります。次の点を守るだけで、ぶれの少ない値が取れます。

  • 座って数分安静にしてから:背もたれに寄りかかり、足を組まず、1〜2分静かにしてから測ります。
  • カフの高さは心臓と同じに:腕を机に置いて上腕で測るタイプが基本です。手首式より上腕式のほうが安定します。
  • 毎日同じ時間帯に:朝は起床後1時間以内・排尿後・朝食と服薬の前、晩は就寝前が目安です。
  • 直前の刺激を避ける:喫煙・カフェイン・入浴・運動の直後は高く出ます。測定中の会話やスマホ操作も避けましょう。

1回だけの数値で一喜一憂しないことも大切です。血圧は測るたびに変動するので、複数回・複数日の平均で傾向を見ます。測定時の緊張で高く出る「白衣高血圧」、逆に家では高いのに診察室では正常に見える「仮面高血圧」もあり、1点の数値だけでは実態は分かりません。

脈圧と平均血圧という別の見方

上と下の分類だけでなく、その差や平均も体の状態を映します。ツールの判定を補う視点として、自分でも簡単に計算できます。

  • 脈圧=上−下。おおよそ40〜60mmHgが一般的な範囲です。たとえば120/80なら脈圧は40、148/94なら54になります。脈圧が大きく開く(目安として60以上)のは、加齢などで血管が硬くなっているサインのことがあり、上だけ高く下は正常な「孤立性収縮期高血圧」(本ツールが補足表示するタイプ)でよくみられます。
  • 平均血圧=下+脈圧÷3。全身の臓器へ送られる圧力の平均の目安です。120/80なら80+40÷3=約93mmHg、135/85なら85+50÷3=約102mmHg、148/94なら94+54÷3=約112mmHgと計算できます。

ただし脈圧も平均血圧も、公式な分類基準そのものではなく、あくまで補助的な見方です。数値の意味づけを自己判断せず、気になるときは医療機関で相談してください。

数値が高い・気になるときの行動

くり返しになりますが、ここで表示されるのはあくまで分類の目安であり、診断や治療ではありません。高血圧は自覚症状が乏しいまま進み、脳卒中・心臓病・腎臓病などのリスクを高めます。だからこそ、数値での早めの気づきが役に立ちます。

高値血圧より上の段階が続く、家庭血圧が135/85を超える日が多い、上が180または下が110以上という値が出た、頭痛・めまい・動悸などの症状を伴う——こうしたときは、早めに医療機関を受診してください。自己判断で薬を始めたり、量を変えたり、やめたりしないこと。すでに治療中の方は、日々の測定値を記録して主治医に見せるのがいちばん確実です。最終的な診断と治療方針は、複数回の測定や他の検査を踏まえて医師が総合的に判断します。

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