防災備蓄チェック|家族の人数と日数で水・食料・トイレの必要量を計算
公開日:2026年7月16日 更新日:2026年8月30日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:防災備蓄チェック
大きな地震や台風でライフラインが止まると、電気・ガス・水道が復旧するまで数日から1週間以上かかることがあります。救助や物流が本格化するまでの初動を、自宅にある在庫でしのぐ――それが「家庭備蓄」の考え方です。とはいえ「わが家は何をどれだけ用意すればいいのか」で手が止まりがちです。この防災備蓄チェックは、家族の人数と備えたい日数を入れるだけで、主要品目の必要量の目安をまとめて出し、買い物メモの出発点にできるツールです。
安全にかかわる情報のため、本ページの数値はあくまで「目安」です。最新かつ正式な推奨は、お住まいの自治体や首相官邸・農林水産省・内閣府(防災担当)・消防庁など公的機関の情報を優先してご確認ください。
なぜ「最低3日、できれば1週間」なのか
被災直後は道路の寸断や停電で、支援物資がすぐに届かないことがあります。そこで公的機関は、自宅で自力で過ごせる期間として最低3日分、南海トラフ地震のような大規模災害を想定する場合は1週間(7日)分の備蓄を推奨しています。まずは3日分を確実にそろえ、保管スペースや予算に応じて7日分へ積み増すのが現実的です。このツールでも、日数はこの2つの目安に合わせて3日分・7日分を選べるようにしています。
このツールの計算根拠(1人1日あたりの係数)
必要量は「1人1日あたりの係数 × 人数 × 日数」という単純な式で求めています。使っている係数は次のとおりです。
- 水:1人1日3L(飲用・調理用)。結果には2Lペットボトル換算の本数(総量÷2を切り上げ)も表示します。
- 食料:1人1日3食。
- 携帯トイレ:1人1日5回。
- カセットボンベ:1人1週間あたり約6本(=1日6/7本)。端数は本数なので切り上げます。
- ペット用の水:1匹1日およそ1L(種類・体格で大きく変動)。
品目ごとの考え方
水の3Lは、飲用・調理におよそ1.5L、歯みがきや手洗いなど最低限の生活におよそ1.5L、という内訳の合計です。トイレの洗浄や入浴に使う「生活用水」はこの3Lには含まれないため、浴槽に水をためておくなど別の備えが必要です。食料は、アルファ化米・レトルトごはん・缶詰・乾パン・カップ麺・栄養補助食品など、加熱が少なくても食べられるものを中心に選びます。
見落としやすいのが携帯トイレです。断水・停電では水洗トイレが使えなくなることが多く、排泄は待ったなしなので優先度の高い備蓄品です。熱源としてはカセットコンロとボンベ、情報と明かりのためにモバイルバッテリー・乾電池・懐中電灯・電池式や手回しのラジオを備えます。加えて、常備薬(処方薬は数日分の予備とお薬手帳の控え)、乳幼児の粉ミルク・離乳食、マスクや生理用品・おむつなどの衛生用品も、家族構成に合わせて用意しましょう。
家族構成別の必要量(数値例で検算)
実際に式へ当てはめると、必要量は次のようになります(水はカッコ内が2Lボトル換算)。
- 1人・3日分:水9L(約5本)/食料9食/携帯トイレ15回/カセットボンベ3本。
- 大人2人・3日分:水18L(約9本)/食料18食/携帯トイレ30回/カセットボンベ6本。
- 3人・3日分:水27L(約14本)/食料27食/携帯トイレ45回/カセットボンベ8本。7日分なら水63L(約32本)・食料63食・携帯トイレ105回・カセットボンベ18本。
- 4人・7日分:水84L(約42本)/食料84食/携帯トイレ140回/カセットボンベ24本。
4人・7日分の水を検算すると、3L×4人×7日=84L、2Lボトル換算は84÷2=42本。カセットボンベは(6÷7)×4×7=24本ちょうどです。犬1匹を7日分見込むなら、ペット用の水は1L×1匹×7日=7Lが目安になります。数字にすると多く感じますが、一度にそろえる必要はありません。
ローリングストックで無理なく続ける
ローリングストックは、ふだん食べる食品を少し多めに買い置きし、古いものから消費して、使った分を買い足す備蓄法です。常に一定量をキープしながら賞味期限切れを防げるため、特別な非常食を一度に買い込むより無理なく続きます。棚では手前に期限の近いものを置いて手前から使う、年に1〜2回は在庫と期限をまとめて点検する、といった運用にすると回しやすくなります。水やカセットボンベにも保存期限があるので、食料と同じ発想で少しずつ入れ替えましょう。
使うときの注意
ここで出るのはあくまで目安です。必要量は年齢・体格・季節(夏は水が多めに要ります)・調理スタイル・乳幼児や高齢者・持病のある方の有無で変わります。粉ミルク・常備薬・衛生用品など、このツールに含まれない品目もあります。健康や命にかかわる備えなので、本ツールは買い物の出発点として使い、最終的な備蓄内容は自治体や首相官邸・農林水産省・内閣府(防災担当)・消防庁などの公的情報を優先して調整してください。まずは3日分から、今日そろえられるものから始めてみましょう。