出産予定日の計算方法|最終月経開始日から予定日・妊娠週数を出す
公開日:2026年7月13日 更新日:2026年9月2日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:出産予定日・妊娠週数の計算
妊娠が分かると、まず気になるのが「出産はいつ頃になるのか」です。日本の産婦人科でも母子健康手帳でも、出産予定日は最終月経開始日(LMP)に280日を足すという決まった方法で計算します。280日はちょうど40週0日。この考え方は19世紀ドイツの産科医ネーゲレにちなんで「ネーゲレ概算」と呼ばれ、今も世界的な基準になっています。このページでは計算のしくみと具体的な検算、そして予定日が「目安」である理由を、産婦人科の考え方に沿ってやさしく整理します。
出産予定日の計算式(ネーゲレ概算)
計算式は非常にシンプルです。
- 出産予定日 = 最終月経開始日 + 280日(=40週0日)
- この280日は「月経周期28日・排卵14日目」を前提とした概算値です
- 母子健康手帳や産婦人科でも、この方法を出発点として用います
本ツールも、入力した最終月経開始日にそのまま280日を足して予定日を求めます。日をまたぐ足し算は手計算だとミスしやすいので、日付を選ぶだけで正確に出せるのが利点です。
なぜ排卵日ではなく「最終月経開始日」から数えるのか
不思議に思われるのが、まだ妊娠していない「最後の生理が始まった日」を起点にする点です。理由はシンプルで、受精や排卵が正確に何日に起きたかは本人にも分からないことがほとんどだからです。一方、生理が始まった日は記録しやすく、誰にとっても共通のものさしになります。そこで医学では、最終月経開始日を妊娠0週0日と定め、実際の排卵・受精はその約2週間後に起きたものとして扱います。
つまり妊娠週数には「実際に赤ちゃんがいる期間より約2週間長く数えている」というズレが最初から含まれています。妊娠2週0日ごろに受精、とイメージすると分かりやすいでしょう。
妊娠週数と「十月十日」の関係
週数は、最終月経開始日からの経過日数を7で割って「X週Y日」と表します。経過日数 ÷ 7 の商が週、余りが日です。妊娠月数は「4週=1か月」として1か月目から数えるため、40週は妊娠10か月にあたります。昔から「十月十日(とつきとおか)」と言われるのはこのためです。ただし妊娠では1か月を28日で数えるので、40週=280日は暦の10か月(約300日)より短く、「十月十日」はおおよその語呂と考えるのがよいでしょう。
具体例で計算してみる
最終月経開始日を4月1日として、実際に手を動かしてみます。
- 出産予定日:4月1日+280日 = 翌年1月6日ごろ。月ごとに足すと、4月末で29日、5月末で60日、…12月末で274日、そこへ6日足して1月6日になります。
- 今日の妊娠週数:基準日を6月10日とすると、4月1日からの経過日数は70日。70 ÷ 7 = 10 で余り0なので、ちょうど妊娠10週0日(妊娠3か月)です。
- 正期産に入る日:37週0日 = 4月1日+259日 = 12月16日ごろ。予定日の約3週間前から「正期産」に入ります。
このように、起点さえ決まれば予定日も週数も同じ足し算・割り算で機械的に求められます。本ツールはこの計算に加え、妊娠月数や予定日までの残り日数も同時に表示します。
予定日は「目安」であり、超音波で修正される
大切なのは、予定日ちょうどに生まれる人はむしろ少数だということです。実際の出産は予定日を中心に前後へ広く分布し、妊娠37週0日から41週6日までに生まれれば「正期産」として正常とされます。予定日を過ぎても、それだけで過度に心配する必要はありません。
また、ネーゲレ概算は周期28日・排卵14日目を前提にした計算です。周期が長い人は予定日が後ろに、短い人は前にずれ、生理周期が不順な人や最終月経の日付があいまいな人は誤差が大きくなりがちです。そこで妊娠初期(おおむね8〜11週ごろ)の超音波で胎児の頭殿長(CRL)を測り、予定日を計算し直します。初期の育ち方は個人差が小さいため、この補正による予定日のほうが正確とされ、最終的な予定日は超音波をもとに確定されるのが一般的です。計算で出た日付と病院で言われた日付が違っても、多くはこの補正によるものです。
このツールでできること・利用上の注意
本ツールは予定日と妊娠週数に加えて、次のような節目を「妊娠◯週=西暦◯年◯月◯日ごろ」で一覧表示します。
- 妊娠初期の終わり(15週6日)・安定期の目安(16週0日)
- 性別が分かりやすい時期の目安(18〜20週)
- 正期産に入る(37週0日)・出産予定日(40週0日)・正期産の終わり(41週6日)
基準日が今どの時期かは上部に強調表示され、通過済みの節目には印が付きます。節目はカレンダー(.ics)にも保存できます。いずれの日付も一般的な目安です。
この記事とツールは目安を示すもので、医学的な診断や助言ではありません。実際の妊娠週数・出産予定日や妊娠経過の判断は、必ずかかりつけの産婦人科医・助産師など医療機関にご相談ください。気になる症状があるときは、最新の公的情報や専門家の判断を優先し、自己判断せず受診してください。