シルギア

手取り計算(概算)の使い方|額面の月収・年収から手取りの目安をすぐに確認

公開日:2026年7月13日 更新日:2026年8月30日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:手取り計算(概算)

求人票や給与明細に書かれている「額面(総支給)」と、実際に口座へ振り込まれる「手取り」は同じではありません。額面からは健康保険・厚生年金・雇用保険といった社会保険料に加え、所得税・住民税が差し引かれるからです。「額面30万円なら手取りはいくら?」と気になっても、控除の項目が多く自分で計算するのは骨が折れます。このツールは、額面の月収または年収を入力するだけで、引かれる社会保険料と税金を差し引いた手取りの目安を、内訳つきで自動計算します。会員登録もインストールも不要で、ブラウザ内だけで完結します。

額面と手取りはなぜ違うのか

額面は会社が支給する総支給額、手取りはそこから「社会保険料」と「税金(所得税・住民税)」を引いた後に残る金額です。ポイントは、引かれるものが大きく2種類に分かれることです。

  • 社会保険料:健康保険・厚生年金・雇用保険の本人負担分。額面にほぼ比例して増えます。
  • 税金:所得税と住民税。所得が増えるほど税率が上がる「累進」の仕組みで、額面が高いほど負担割合が重くなります。

この2段構えのため、額面が上がっても手取りは同じ割合では増えず、増えた分の一部は控除に回ります。手取りの伸びが額面ほど大きく感じられないのはこのためです。

このツールの使い方

  1. 「月収(額面)」か「年収(額面)」を選びます。月収モードは賞与を含めない毎月の額面、年収モードは賞与を含む1年間の総支給額です。
  2. 額面(総支給)の金額を入力します。入力するとすぐに結果が更新されます。「かんたん入力」ボタンで月20〜50万・年300〜1000万をワンタップで試すこともできます。
  3. 年齢区分を「40歳未満」か「40〜64歳」から選びます。40〜64歳は介護保険料が上乗せされます。
  4. 手取りの月収・年収と、5つの控除の内訳(月あたり)が自動表示されます。「結果をコピー」で控えも取れます。

手取りを構成する5つの控除と概算率

本ツールは標準的な概算率で、次の順に控除を差し引きます。額面月収30万円(40歳未満)を例に、月あたりの目安も添えます。

  • 健康保険料:額面の5.0%(40〜64歳は介護保険込みで5.9%)。月30万なら約15,000円。
  • 厚生年金保険料:額面の9.15%。月30万なら約27,450円。社会保険料の中で最も大きい項目です。
  • 雇用保険料:額面の0.6%。月30万なら約1,800円。
  • 所得税:年収から給与所得控除・基礎控除48万円・社会保険料控除を引いた課税所得に、国税庁の速算表(5〜45%の累進)を当て、復興特別所得税2.1%を上乗せ。月30万なら月約6,100円。
  • 住民税:基礎控除43万円で課税所得を求め、所得割10%+均等割5,000円。月30万なら月約12,700円。

社会保険料の3項目を合計すると額面のおよそ14.75%(約15%弱)で、月30万なら月約44,250円。ここに所得税と住民税を足した控除合計は月約63,000円になり、手取りは月約237,000円(約23.7万円)が目安です。

額面別・手取りの早見(自分で計算した目安)

いずれも40歳未満・扶養なしで、本ツールと同じ式で試算した目安です。手取りは千円単位で丸めています。

  • 額面月20万(年240万)→ 手取り月約16.0万円、手取り率およそ80%。
  • 額面月25万(年300万)→ 手取り月約19.8万円、率およそ79%。
  • 額面月30万(年360万)→ 手取り月約23.7万円、年約284万円、率およそ79%。
  • 額面月40万(年480万)→ 手取り月約31.1万円、率およそ78%。
  • 額面月50万(年600万)→ 手取り月約38.3万円、率およそ77%。
  • 額面年500万→ 手取り年約388万円(月約32.3万円)、率およそ78%。
  • 額面年1000万→ 手取り年約710万円、率およそ71%。

なお同じ月30万でも「40〜64歳」を選ぶと介護保険料の分だけ手取りが月約2,300円下がり、約23.5万円になります。年齢区分のトグルで前後を見比べられます。

手取りの割合の目安と年収による傾向

手取り率(手取り÷額面)は、上の例のようにおおむね75〜85%に収まります。より正確には、額面が低いほど税負担が軽く85%前後に近づき、額面が上がるほど累進で税率が上がって割合が下がっていきます。年収1000万では約71%まで下がりました。

この傾向を知っておくと、昇給や転職の判断に役立ちます。たとえば「額面が5万円上がる」と聞いても、社会保険料と税で1〜2割前後は差し引かれるため、手取りの増分はそれより小さくなります。求人を比較するときは額面の差だけでなく、手取りベースでの差を確認するのがおすすめです。

概算の限界と、正確な数字を確認する方法

お金・税金はYMYL(生活やお金に直結する)分野です。本ツールの結果はあくまで目安であり、実額とは差が出ます。次の要素は反映していません。

  • 賞与(ボーナス):賞与には別の社会保険料率が適用され、月収モードでは含めません。
  • 扶養・各種控除:配偶者控除・扶養控除・生命保険料控除・iDeCoなどがあると税額は下がり、手取りは増えます。
  • 地域・健康保険組合の料率差:健康保険料率は都道府県や組合で異なります。
  • 年度改正:料率や控除額は毎年見直されます。

したがって、正確な手取りは最新の給与明細、勤務先の総務、お住まいの自治体・税務署、必要に応じて税理士など、公的・専門的な情報を優先して確認してください。本ツールは「額面からおよそいくら残るか」の当たりを素早くつかむ最初の一歩として活用するのが向いています。

「手取り計算(概算)」を使ってみる →

ほかの記事

重ねがけ割引の計算ガイド|クーポンとポイントの実質価格を求める 住宅購入の諸費用概算の使い方|物件価格のほかに必要な自己資金がわかる 賃貸の初期費用概算の使い方|敷金・礼金・仲介手数料まで合計を自動計算 お得比較の落とし穴|大容量・まとめ買い・増量表示に惑わされず単価で選ぶ 固定資産税の概算の使い方|評価額から年額の目安を計算する(住宅用地の特例・新築減額対応) 減価償却の計算の使い方|定額法と定率法で各年の償却費を概算する

記事一覧をすべて見る →