💰 資産の取り崩し・資産寿命
現在の資産額・取り崩し額・想定運用利回りから、資産が何年もつか(資産寿命)を計算します。逆に「◯年もたせるには毎月いくらまで?」も分かります。
入力
資産寿命
—
※ 運用利回りが毎年一定と仮定した概算です。実際の運用は年ごとに増減し、インフレ・税金(運用益への約20%課税)・手数料は含めていません。将来を保証するものではありません。
利回り別 資産寿命の早見表
いま入力した「資産額」と「取り崩し額」のまま、想定利回りだけを変えたときの資産寿命の目安です(入力に応じて自動で更新されます)。
| 想定利回り(年) | 資産寿命の目安 |
|---|
※ 数値はいずれも「利回りが毎年一定」と仮定した概算の目安です。税金(運用益への約20%課税)・インフレ・手数料・相場変動(特にリタイア直後の下落)は考慮していません。実際の資産寿命はこれより短くなることがあります。あくまで目安として使い、最終的な判断は最新の情報をもとにファイナンシャル・プランナーなど専門家にご相談ください。
解説
老後資金やFIRE(早期リタイア)を考えるとき、「今ある資産を毎月いくらずつ取り崩すと、何年もつのか」は最も気になる問いのひとつです。本ツールは、現在の資産額・取り崩し額・想定運用利回りを入力すると、資産寿命(資産がゼロになるまでの年数)を年ごとのシミュレーションで計算します。逆に、もたせたい年数を決めて「毎月いくらまで取り崩せるか」を求めることもできます。
計算モデルはシンプルです。1年ごとに『その年の残高 × (1+利回り) − 1年間の取り崩し額』を計算し、これを残高がゼロになるまで繰り返します。例えば資産3,000万円を年利回り3%で運用しながら毎月15万円(年180万円)取り崩す場合、1年目は3,000万円×1.03=3,090万円から180万円を引いて2,910万円になります。これを繰り返すと、およそ23年5か月で資産が尽きる計算です。運用しない(利回り0%)なら3,000万円÷180万円=約16年8か月と、寿命はぐっと短くなります。
運用利回りの効果は小さくありません。同じ3,000万円・毎月15万円取り崩しでも、利回り0%なら約16年半、3%なら約23年半、5%なら30年以上もつ、というように、利回り数%の違いが寿命を大きく左右します。ただし利回りを高く見積もるほど下振れリスクも大きくなるため、老後資金では3%前後など控えめな前提で試算し、余裕を持たせるのが安全です。
「取り崩せる額を知る」モードでは、年金現価の考え方で逆算します。資産3,000万円を利回り3%で運用しながら30年ちょうどで使い切るなら、毎月約12.8万円(年約153万円)まで取り崩せる、という具合です。もし運用益だけで取り崩し額をまかなえる(例えば3,000万円×3%=90万円より年間取り崩しが少ない)場合は、元本が減らず「事実上、尽きません」と表示されます。これはFIREでよく使われる「資産×利回りの範囲内で暮らす」考え方に対応します。
FIREの世界には『4%ルール』という有名な目安があります。年間支出の25倍の資産があれば、毎年その4%ずつ取り崩しても約30年は高い確率で資産が持つ、という米国の研究に基づく経験則です。本ツールで利回りを実質ベース(運用利回りからインフレ率を引いた値)で入力し、取り崩しを資産の4%程度に設定すると、この考え方に近い試算ができます。ただし日本と米国では税制も物価も異なるため、あくまで参考程度に考えてください。
注意すべき点として、本ツールは利回りが毎年一定と仮定した概算です。実際の運用は年ごとに大きく増減し、特にリタイア直後に相場が下落すると資産寿命が想定より短くなる『収益率配列(シークエンス)リスク』があります。また、運用益にはおおむね約20%の税金がかかり、インフレが進めば同じ金額でも実質的な購買力は下がります。これらは計算に含めていないため、結果はやや楽観的に出やすい点に留意してください。
本ツールは将来の資産を保証するものではなく、投資助言でもありません。実際の資産形成・取り崩し計画は、公的年金の受給額や退職金、健康状態、想定する生活費なども踏まえて総合的に検討する必要があります。大きな判断をする前には、ファイナンシャル・プランナーなど専門家への相談をおすすめします。
よくある質問
資産寿命はどうやって計算していますか?
1年ごとに『残高×(1+利回り)−年間取り崩し額』を計算し、残高がゼロになるまで繰り返す年次シミュレーションです。取り崩しは1年分をまとめて年末に差し引く簡易モデルで、年内の何割の時点で尽きるかも概算して「◯年◯か月」で表示します。
運用しない場合はどう入力しますか?
利回りに0を入れてください。その場合の資産寿命は単純に『資産額 ÷ 年間取り崩し額』になります。例えば3,000万円を毎月15万円(年180万円)取り崩すなら約16年8か月です。
「事実上、尽きません」とは?
運用益(資産額×利回り)が年間の取り崩し額を上回る状態です。元本を取り崩さず運用益の範囲内で暮らせるため、理論上は資産が減りません。FIREでいう『資産×利回りの範囲で生活する』状態にあたります。
4%ルールとは何ですか?
年間支出の25倍の資産があれば、毎年4%ずつ取り崩しても約30年は資産が持つ確率が高い、という米国の経験則です。本ツールで実質利回りを入力し、取り崩しを資産の4%程度にすると近い試算ができますが、日本の税制・物価とは前提が異なります。
税金やインフレは考慮されていますか?
いいえ。運用益への課税(約20%)や物価上昇(インフレ)、手数料は含めていません。より慎重に見るには、利回りを実質ベース(運用利回り−インフレ率)で低めに入力すると安全側の試算になります。
毎月と毎年はどちらで入力すべきですか?
どちらでも構いません。「取り崩しの頻度」で単位を切り替えられ、内部では年額に換算して計算します。生活費のイメージに近いほうで入力してください。
結果はどのくらい信頼できますか?
利回りが毎年一定という前提の概算です。実際の相場は変動し、特にリタイア直後の下落は寿命を縮めます。あくまで大まかな目安とし、重要な判断は専門家に相談してください。