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点字変換の使い方と六点点字の仕組み|五十音の規則を検算で理解

公開日:2026年9月1日 運営:シルギア(Analyzegear, Inc.) 対象ツール:点字変換

点字変換は、入力したひらがな・カタカナや数字を六点点字に変換し、1文字ずつ2×3のマス(●が点あり、○が点なし)で図示するツールです。対応するUnicode点字(U+2800〜)も併記するので、コピーしてそのまま貼り付けられます。この記事では、単に使い方を説明するだけでなく、点字がどんな規則で組み立てられているのかを、実際の変換結果を検算しながら読み解いていきます。仕組みが分かると、早見表を丸暗記しなくても点字を読み書きの見当がつけられるようになります。

六点点字の点番号と配置

点字の1マスは、縦3×横2の6つの点でできています。それぞれの点には番号が振られていて、左の列が上から順に点1・点2・点3、右の列が上から順に点4・点5・点6です。図で表すと、上段が「1 4」、中段が「2 5」、下段が「3 6」の並びです。指で触れて読むときも、この6点のどこが盛り上がっているかで文字を判別します。

本ツールのマス表示もこの配置に忠実で、●が点あり、○が点なしを示します。たとえば「あ」は点1だけを使うので、左上だけが●になります。各マスの下には「点1・6」のように、使っている点番号も文字で表示されるため、目で見て確認しやすくなっています。

母音と行の加点でできる五十音

日本語の点字の五十音には、はっきりした規則性があります。まず母音(ア行)は点1・2・4だけの組み合わせで作られます。あ=点1、い=点1,2、う=点1,4、え=点1,2,4、お=点2,4です。子音の行は、この母音の形に「行ごとに決まった点」を加えて作ります。加える点は、か行=点6、さ行=点5,6、た行=点3,5、な行=点3、は行=点3,6、ま行=点3,5,6、ら行=点5です。

実際に検算してみましょう。「か」は「あ(点1)」に点6を足すので点1,6、ツールでも「か=⠡」と出ます。「き」は「い(点1,2)」に点6を足して点1,2,6で「⠣」。同じ加点の規則が母音を変えても一貫しているのが分かります。や行・わ行・ん・を は少し形が異なりますが(ん=点3,5,6、を=点3,5)、「母音の形+行の加点」という骨格を押さえておくと、多くの音を筋道立てて理解できます。

前置符で表す濁音・半濁音・拗音・数字

濁音・半濁音・拗音・数字は、清音とは別の「前置符」を先に置いて、2マス以上の組み合わせで表します。濁音符は点5で、清音の前に置くと濁音になります。が=濁音符+か(⠐⠡)、ぎ=濁音符+き(⠐⠣)のように、元の清音の形はそのまま使う点がポイントです。半濁音符は点6で、ぱ=半濁音符+は(⠠⠥)となります。

拗音(きゃ等)は拗音符(点4)を先に置き、ローマ字表記からyを除いた清音を続けます。きゃ(kya→ka)=拗音符+か(⠈⠡)、しゃ(sya→sa)=拗音符+さ、ちょ=拗音符+と、という具合です。濁る拗音は拗濁音符(点4,5)を使い、ぎゃ=⠘⠡、じゃ=⠘⠱。ぴゃなどは拗半濁音符(点4,6)です。数字は数符(点3,4,5,6)を先頭に1つだけ置き、続けてa〜jに相当する形で表します。1=点1、2=点1,2、3=点1,4、0=点2,4,5です。

長音・促音・句読点とUnicode点字

特殊な記号も規則が決まっています。長音符「ー」は点2,5(⠒)、促音「っ」は点2(⠂)、読点「、」は点2,3(⠆)、句点「。」は点2,3,6(⠦)です。本ツールでは全角・半角のカンマやピリオドも読点・句点として扱います。

併記されるUnicode点字は、6つの点をそれぞれ2進数のビットに割り当てて1文字にまとめたものです。点1がいちばん下位のビット、点6がいちばん上位のビットにあたり、使っている点に対応するビットを立てて、その値を基準文字U+2800(点なしの空マス)に足すと1文字が決まります。たとえば「か」は点1と点6なので、1(点1)+32(点6)=33、U+2800+33でU+2821(⠡)になります。この仕組みのおかげで、点の有無をそのまま文字コードに変換でき、コピーして他のアプリでも点字として表示できます。

変換例で確かめる使い方

使い方はシンプルです。「変換する文字」の欄にかなや数字を入力すると、上部にUnicode点字の並びがすぐ表示され、その下の内訳で1文字ずつマスと点番号を確認できます。「点字をコピー」を押せば並び全体をコピーできます。

いくつか通して検算してみましょう。「123」は数符を先頭に1つだけ置き、⠼⠁⠃⠉となります(数符+1+2+3)。「がっこう」は、が=濁音符+か(2マス)、っ=促音(点2)、こ、う と続き、⠐⠡⠂⠪⠉の5マスです。濁音や拗音があるとマス数が文字数より増えることが、実際の出力から読み取れます。数字の並びは先頭に数符を1つ付けるだけで、途中の数字には付きません。

対応範囲と限界、正式な点訳の注意

本ツールが対象とするのは、かな(ひらがな・カタカナ)と数字・一部の記号です。漢字や英字は「未対応」と表示されます。漢字は読みをかなで入力すれば変換できますが、アルファベットの点字や外国語表記の細かな規則には対応していません。拗音以外の小書きカナ(ァ・ゎ等)は、対応する通常のカナで略式表示する簡易的な扱いです。

また、これはあくまで学習・確認の参考用です。実際の点訳には、単語ごとに区切る分かち書き、数字の直後にア〜ラ行の文字が続くときに必要な区切り符、記号やアルファベットの細則など、より詳しい取り決めがあります。本ツールはかな1文字ごとの機械的な変換を行うため、そのままで正式な点訳原稿になるものではありません。正式な点訳が必要なときは、点訳者や点字図書館などの専門機関に確認することをおすすめします。なお、変換はすべてブラウザ内で完結し、入力内容がどこかへ送信されることはなく、オフラインでも利用できます。

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